医師転職における応募後の流れを直接応募とエージェントの違いも交えて解説

医師転職で求人に応募した後の流れは、直接応募と転職エージェント経由とで大きく異なります。

そのため、それぞれの応募後の進み方をあらかじめ把握しておけば、多忙な勤務の合間でも落ち着いて選考に臨めるでしょう。

そこで本記事では、医師の転職における応募後の流れを、直接応募とエージェント経由の違いを交えつつ解説します。

<本記事のまとめ>

  • 医師の転職活動期間は3〜6か月が目安
  • 直接応募は医療機関と直接やり取りし、エージェント経由は連絡のやり取り・日程調整・条件交渉を専任コンサルタントが代行
  • 個人情報保護法により、本人の同意なく現職へ在籍確認が行われることは原則ない
  • 現職バレを防ぐには、匿名で転職できるエージェントの活用が有効

目次

【独自アンケート】医師の転職活動全体にかかる期間は3〜6ヶ月が目安

まずは、医師の転職活動が完了するまでに、どのくらいの期間がかかるのかを押さえておきましょう。

「エムステージエージェント」が転職に成功した医師98名を対象に実施した独自調査では、転職活動にかかった期間は以下のようになりました。

Q:今回の転職活動を始めてから入職までの期間はどれくらいでしたか?

最多は「3か月以内(32.7%)」で、次いで多かったのが「6か月以内(22.4%)」でした。半年以内に転職を完了した医師は合計55.1%にのぼり、全体としては3〜6か月程度が現実的な目安といえます。

ただし、勤務医は日々の業務が多忙で転職準備に時間がかかり、活動全体が長引くケースがあります。希望のタイミングで入職するためにも、転職活動は早めにスタートすることが肝心です。

医師の転職で直接応募した際の応募後の流れ3ステップ

まずは医療機関へ「直接応募」した際の応募後の流れを、以下3つのステップで解説します。

  1. 書類選考
  2. 面接・病院見学の日程調整
  3. 内定連絡後、条件確認と承諾

STEP1. 書類選考

書類選考の結果連絡は、送付後1〜2週間が目安です。医療機関の規模などによって異なり、早ければ数日で面接の連絡が来ることもあります。

応募先との主な連絡手段は、電話かメールとなります。応募書類に記載した個人の携帯電話やメールアドレスに連絡が行くため、現職の院内PHSや勤務先メールに連絡が来ることはありません。

もし書類送付後2週間が経っても先方から連絡がない場合は、メールで選考状況を問い合わせましょう。医療機関によっては採否の連絡をしない「サイレント不採用」もあるため、あらかじめ期限を決めて確認するのがおすすめです。

STEP2. 面接・病院見学の日程調整

書類選考を通過すると、医療機関から直接、面接日程の候補が提示されます。

面接は通常1〜2回で、病院見学を面接と同日に組み込むケースがほとんどです。直接応募の場合、先方と直接やり取りするため、多忙な時期は調整に時間がかかることもあります。

対策として、事前に対応できる日程を先方に伝えておくと、スムーズに日程調整が完了します。

当日は服装と時間を確認し、面接に臨みましょう。持ち物として、必ず履歴書と職務経歴書の写しを持っていってください

STEP3. 内定連絡後、条件確認と承諾

面接・見学後の内定は、早ければ面接当日、長くても2週間以内に通知されます。電話で連絡が来たのち、後日書面(雇用条件通知書)で雇用条件が提示されるパターンが多いです。

この際、口頭の約束だけで進めると、入職後に条件の齟齬が生じやすくなります。待遇面などは、書面でしっかりと確認しましょう。

内定の保留や辞退をする際は、できるだけ早く連絡することがマナーです。

また、現職への退職申し出は、原則として内定承諾後に行います。ただし、医師は引継ぎ期間が長いため、内定後の手続きと退職準備を並行して進めるのがおすすめです。

転職エージェント経由で応募した際の応募後の流れ3ステップ

転職エージェント経由で応募した場合の流れを、以下3つのステップで解説します。

  1. 推薦・書類選考|合否の連絡はコンサルタントから
  2. 面接対策・日程調整・条件交渉|面談同席までサポート
  3. 内定後の条件調整・退職サポート|入職後もしっかりフォロー

STEP1. 推薦・書類選考|合否の連絡はコンサルタントから

エージェント経由の応募では、専任コンサルタントが推薦書とともに医療機関へ候補者を推薦します。推薦書にはコンサルタントの視点で強みや適性が記載されるため、書類だけでは伝わらない具体的なアピールが可能です。

また、書類選考の結果通知はすべてコンサルタントを経由します。医療機関から直接連絡が来ることは原則ありません。

複数の医療機関に応募している場合も、各医療機関の進捗をコンサルタントが一括管理してくれます。自分で管理する手間がかからないのも、エージェント経由ならではのメリットです。

STEP2. 面接対策・日程調整・条件交渉|面談同席までサポート

転職エージェント経由での転職活動の場合、以下の内容をコンサルタントが丁寧にサポートしてくれます

  • 面接日程の調整
  • 面接対策
  • 契約条件の交渉
  • 面談の同席

日程調整や条件交渉なども、直接自分でする必要はありません。経験豊富なコンサルタントが担当してくれるので、好条件での契約をしやすい点が魅力です。

また、面接対策もコンサルタントと二人三脚で進められます。先方が重視する条件や聞かれやすい質問を事前に共有してくれるので、落ち着いて面接に臨みましょう。

STEP3. 内定後の条件調整・退職サポート|入職後もしっかりフォロー

転職エージェントを使えば、内定後の最終条件の調整から契約手続きも対応してもらえます

書面での条件整理もサポートしてくれるので「口頭で約束した契約内容と違った⋯」といったトラブルを防止可能です。

また、現職を退職する際に、円満退職のための進め方についてもアドバイスを受けられます。退職交渉が難しい勤務医でも、安心して任せられるでしょう。

なお「エムステージエージェント」の独自アンケートでは、エージェントの利用が転職の失敗防止に「有用だった」と回答した割合は約9割にのぼります。

◆転職での「失敗」を防ぐために、転職エージェントを利用することは有用だと思いますか?

転職活動と現職の両立に不安がある方は、ぜひ「エムステージエージェント」へお気軽にご相談ください。

応募後の連絡は誰から・いつ・どんな形で来る?

応募後の連絡について、直接応募とエージェント経由の違いを表にまとめました。

連絡の種類直接応募エージェント経由
書類選考の結果医療機関から電話・メール(1〜2週間)コンサルタント経由で連絡(1〜2週間)
面接日程の調整医療機関と直接やり取りコンサルタントが代行
面接後の内定連絡医療機関から電話→書面確認コンサルタントから連絡→書面確認
条件提示・交渉自分で直接交渉コンサルタントが代行

ここからは、それぞれの連絡の受け取り方について詳しく解説します。

直接応募の場合:医療機関から個人連絡先へ

直接応募の場合、すべての連絡は医療機関の採用担当から個人の電話番号もしくはメールへ届きます

書類選考の結果は、通常1~2週間以内に届きます。また、面接後の結果連絡は、早ければ面接当日中、通常1〜2週間が目安です。

先方から結果が来るまでの期間は、医療機関の規模や地域に応じて異なる点を押さえておきましょう。

なお、先方からの着信に気づかなかった場合は、速やかに折り返しの連絡をしましょう。折り返しの遅れは、先方からの印象に悪影響をおよぼす可能性があります。

エージェント経由の場合:専任コンサルタントから個人連絡先へ

エージェント経由の場合、選考の全フェーズにわたって、連絡はすべて専任コンサルタントを経由します。医療機関から直接着信が来ることは、原則ありません。

希望の連絡方法や時間帯をコンサルタントに伝えておけば、柔軟に対応してもらえます。たとえば、以下のような細かい指定をしておけば、現職の業務に影響を与えず連絡を受け取れるでしょう。

  • 平日20時以降のみ電話可
  • 土日21時以降は電話不可
  • LINEのみ/メールのみ

日々の業務で忙しい医師の方こそ、転職エージェントを活用して転職を進めるのがおすすめです。

書類選考や面接後に連絡が来ない場合の対処法

書類提出や面接後から2週間以上経過しても連絡がない場合は、選考状況の確認メールを送りましょう

直接応募の場合は医療機関の担当者へ、エージェント経由の場合はコンサルタントへ問い合わせてください。エージェントを利用していれば、こうした問い合わせも代行してもらえます。

医療機関によっては「連絡なし=不採用」というケースもあります。提出後2週間を目安に期限を設けて、確認するとよいでしょう。

医師の転職で応募後、現職への在籍確認・リファレンスチェックはある?

医師転職で応募後、現職への在籍確認やリファレンスチェックがあるかどうかを、以下3つの項目で解説します。

  • 現職への在籍確認は本人の同意が必要
  • リファレンスチェックを求められた場合の対応方法
  • 非公式ルートから情報が伝わることがあるので注意

現職への在籍確認は本人の同意が必要

個人情報保護法により、されています。

転職エージェントも、職業安定法や個人情報保護法に基づく守秘義務を負っています。そのため、本人の同意なく第三者へ情報を開示することはありません。

「求人に応募した」という情報が現職に伝わることは、通常のルートでは発生しないと考えてよいでしょう。

なお、医籍番号や資格情報の公的な照合は在籍確認とは別物であり、通常どおり行われます。ただし、これはインターネット上で検索して確認するものなので、現職に転職活動をしていることが伝わる心配はありません。

リファレンスチェックを求められた場合の対応方法

採用の精度を高める目的で、リファレンスチェック(推薦人への照会)を導入する医療機関もあります。

リファレンスチェックは、必ず事前に本人の同意が必要です。同意なしに進めることは、個人情報保護法違反にあたります。

拒否することも認められてはいますが、選考に悪影響をおよぼす可能性があるため、受けるかどうかは慎重に判断すべきです。

現職バレを避けたいときの現実的な対応策は、現職ではなく過去の上司・同僚を推薦人とすることです。転職先に対し、現職への確認を控えてほしいことを正直に伝えたうえで、現職の上司への確認を避けてもらうよう相談しましょう。

エージェント経由の場合は、コンサルタントがリファレンスチェックへの対応方法もアドバイスしてくれます。

非公式ルートから情報が伝わることがあるので注意

医療業界は狭いため、教授同士のつながりや人的ネットワークを通じた非公式の情報共有は起こり得ます。

とくに、同一地域内の医療機関への応募や、教授が影響力を持つ関連病院への応募は、非公式ルートから情報が伝わる可能性が高くなります

加えて「エムステージエージェント」が退職経験者205名に実施した独自調査では、42%の医師が退職時に「引き留めがあった」と回答しています。

つまり、医局との関係が転職活動に影響する例は、珍しくありません。

Q:医局を辞めるとき、引き留めにあいましたか?

おすすめの対策は、匿名応募に対応した転職エージェントを活用することです。エージェント経由で応募し、面接までは匿名で転職活動を進めることが、現実的かつ有効な自己防衛策となります。

医師が転職先への応募後に現職バレを防ぐためのポイント3選

応募後に現職へ転職活動が知られるのを防ぐためのポイントは、以下の3つです。

  1. 連絡の時間帯・方法をコンサルタントに事前指定する
  2. 現職の電話やパソコンは絶対に使わない
  3. 面接・病院見学は有給休暇や半休を活用して1日で済ませる

1. 連絡の時間帯・方法をコンサルタントに事前指定する

エージェントを利用する場合は、ヒアリングの際に連絡する時間帯と方法を明確に伝えておきましょう

コンサルタントからの連絡方法は、以下のように細かい指定が可能です。

指定する内容具体例
時間帯・平日21時以降のみ・週末午後のみ
連絡ツール・メールのみ・LINEのみ
電話の制限・電話でのやり取りはNG・緊急時のみ電話OK
詳細な指定・当直明け火曜日や終日対応不可 など

電話に出られない状況が続く場合は、コンサルタントに事情を伝えておけば柔軟に対応してもらえます。また、就業中に電話が来て、現職の同僚に転職活動を知られるリスクも減らせます。

2. 現職の電話やパソコンは絶対に使わない

応募書類の作成やエージェント登録には、必ず個人の携帯番号とメールアドレスを使用しましょう。

院内PHSやパソコン、もしくは勤務で使っているメールアドレスを使うと、着信や受信の内容が職場に知られるリスクがあります。

個人のメールアドレスを持っていない場合は、転職活動専用のGmailなどを取得しておくと安全です。

また、転職活動専用のメールアドレスを用意しておくと、個人情報の切り分けがしやすくなり、利便性も高まります。

3. 面接・病院見学は有給休暇や半休を活用して1日で済ませる

面接や病院見学は、有給休暇・半休を活用して、なるべく1日で終わらせましょう

病院見学と面接は、多くの医療機関ではセットで行われるのが一般的です。所要時間は見学と面接を合わせても1時間〜1時間半程度で終わることが多く、半休の範囲内で完結させられます。

ちなみに、現職に有給休暇の取得理由を聞かれても具体的に答える必要はありません。無理に理由を作るとかえって不自然になるので「私用のため」と端的に伝えるのが無難です。

医師が転職する際の応募後の流れに関するよくある質問

医師の転職における応募後の流れについて、よくある質問にお答えします。

医師転職エージェントは複数登録してもいい?

複数の転職エージェントへ同時に登録することは一般的であり、問題ありません。

各エージェントが保有する求人や、得意とする医療機関・地域は異なるため、複数登録することで選択肢が広がります。

ただし、登録先が多いと管理が煩雑になり、同じ求人に重複応募してしまう可能性もあります。管理しやすくするためにも、メインで利用するエージェントは1〜2社に絞るのがおすすめです。

医局在籍中でも、転職エージェントへの登録はできる?

医局在籍中でも、転職エージェントへの登録・応募は可能です。エージェントへ登録したからといって、転職を強制されることはありません。

また「エムステージエージェント」のアンケートでは、医局員の67%が辞める可能性を示唆しています。医局在籍中から転職活動を始めることは、決して珍しくありません。

Q:これからも医局に所属し続けますか?

医局に在籍する医師は多忙なので、自分一人ではなかなか転職活動の準備が難しいかもしれません。そのため、さまざまなサポートを受けられる転職エージェントの利用をおすすめします。

医局を辞めると嫌がらせを受けることはある?

「エムステージエージェント」の退局経験者205名へのアンケートでは、42%が「引き留めにあった」と回答しています。つまり、約4割の医師が、退職時に何らかの圧力を経験しているということです。

Q:医局を辞めるとき、引き留めにあいましたか?

このような圧力へのもっとも効果的な対抗策は「内定が確定してから退職を申し出る」ことです。次の勤務先が決まった状態で伝えると、医局側も受け入れざるを得ない状況になりやすくなります。

まず転職先を確保し、退職の意思や理由、時期を一貫して伝え続けましょう。もし退職交渉に不安がある場合は、転職エージェントに相談すれば具体的なアドバイスがもらえます。

医局を辞めて後悔しない?転職を失敗しないためには?

「エムステージエージェント」が医局を辞めた医師205名に実施した調査では、退局後のキャリアに満足している医師が87.8%と多数派でした。

Q:「医局を辞める」という選択をして良かったですか?

退局自体を後悔するより、「もっと早く辞めればよかった」という声が目立つ結果となっています。

ただし一方で、転職後に失敗を感じたかどうかのアンケートでは、約45%の医師が「失敗したと感じたことがある」と回答しています。

◆医師が転職後に「失敗した」と感じたこと(複数回答可)

転職の失敗を防ぐために重要なのは、転職先の仕事内容や給与、経営状態などの確認を徹底することです。エージェントを使えば、求人には載らない職場の内情や前任者の退職理由、経営状況まで確認したうえで応募を判断できます。

後悔しない転職のためにも、一人で情報収集をしようとせず、プロを活用するのが得策です。

【まとめ】医師転職の応募後の流れを理解して第一歩を踏み出そう

医師の転職における応募後の流れは、直接応募と転職エージェント経由とで大きく異なります

直接応募では、すべての連絡を自分で対応する必要があります。対して、エージェント経由では連絡や日程調整、条件交渉をコンサルタントが代行してくれるのが魅力です。

もし自力での転職に不安がある方は、転職エージェントの利用を検討しましょう。

なお「エムステージエージェント」では、現職に知られない形での求人紹介から、選考や条件交渉、退職交渉のサポートまで、一人ひとりの状況に寄り添って対応を行います。

以下のフォームから完全無料で登録・相談できるので、まずはお気軽にご相談ください。

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