西部さくらクリニック
関山 達彦 医師
大学病院や病棟勤務で経験を積んだ後、地域医療への思いから訪問診療の道へ。現在は西部さくらクリニックで、患者さんやご家族の生活に寄り添う医療を実践している。
大学病院で高度急性期医療に携わった後、地域医療への思いから訪問診療の道を選んだ関山先生。
病院勤務との違いや訪問診療ならではのやりがい、印象に残っている患者さんとのエピソードなど、現在の診療に対する考えを伺いました。
Q. 訪問診療に興味を持ったきっかけを教えてください。
大学病院や病棟勤務で診療経験を積む中で、高度医療に携われたことは私にとって大きな財産になりました。
一方で、自分自身は「地域の中で患者さんを診る医療」の方が向いているのではないか、と感じるようになったんです。
実家も60年以上続く地域の診療所で、幼い頃から地域医療を身近に見て育ってきました。
そうした環境もあって、「地域で暮らす人の力になりたい」という思いが自然と強くなり、訪問診療に携わるようになりました。
Q. 実際に訪問診療を始めて、イメージは変わりましたか。
想像以上に、医師としての判断が求められる現場だと感じました。
病院であれば必要な検査をすぐに行えますし、各専門科の先生に相談できる環境があります。
一方、訪問診療では、その場で得られる情報をもとに診断や治療方針を考えなければならない場面も少なくありません。
難しさはありますが、その分、臨床医としての力を磨き続けられる環境だと感じています。
Q. 先生にとって、訪問診療の魅力は何ですか?
患者さんの生活背景まで含めて診療できることだと思います。
病気だけではなく、普段どのような生活を送り、どのような環境で暮らしているのか、ご家族はどのような思いで介護されているのか。そうした背景を知ったうえで診療にあたることができます。
訪問診療は、疾患だけを診る医療ではありません。
患者さんやご家族の生活そのものを支える医療であることが、大きな魅力だと感じています。
Q. 印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。
90代で一人暮らしをされている患者さんがいらっしゃいました。
骨折をきっかけにデイサービスへ通えなくなり、訪問診療も月1回しか受けられない状況でした。
診療の中で「もう少し来てもらえたら安心できる」というお話を伺い、ケアマネジャーや他職種とも相談しながら支援体制を見直し、訪問回数を増やすことができました。
病気だけを診るのではなく、その方の生活や思いに寄り添いながら、多職種と連携して支えていくことの大切さを改めて実感した出来事でした。
Q. 訪問診療で大切にしていることは何ですか。
患者さんだけでなく、ご家族にも寄り添うことです。
ご家族の介護負担が大きくなれば、結果として患者さんが住み慣れたご自宅で生活を続けることが難しくなる場合もあります。
だからこそ、ご本人だけではなく、ご家族の困りごとにも目を向けながら診療することを大切にしています。
Q. 訪問診療で悩んだ時は、どのように乗り越えていますか。
一人で抱え込まないことを意識しています。
私自身、「もっとできることがあったのではないか」と感じた経験もあります。
だからこそ、自分一人で判断せず、病院の先生方や地域の医療機関、多職種の皆さんと相談しながら診療を進めています。
訪問診療は、一人の医師だけで完結する医療ではありません。地域全体で患者さんを支えていく医療だと思っています。
Q. 訪問診療に向いているのは、どんな先生だと思いますか。
患者さんやご家族に寄り添いたいという思いを持っている先生だと思います。
知識や技術は経験を積みながら身につけることができます。
一方で、「患者さんやご家族のことを考えたい」という気持ちは、その人自身の資質だと思っています。
だから私は、技術以上に、その思いを大切にしたいですね。
Q. 最後に、これから訪問診療に挑戦したい先生へメッセージをお願いします。
最初は誰でも不安があると思います。私自身もそうでした。
ただ、経験を重ねることで見えてくるものは確実にあります。
訪問診療は、専門性を高めるだけではなく、患者さんやご家族との関わりを通して、一人の医師としても成長できる分野です。
少しでも興味があれば、まずは一度現場を見ていただきたいですね。
西部さくらクリニックで、一緒に地域医療を支えませんか。
関山先生をはじめ、西部さくらクリニックでは患者さん一人ひとりの暮らしに寄り添う訪問診療を実践しています。
「地域の人を支える医療に携わりたい」「患者さんやご家族と深く関わる医療を実践したい」と考えている先生は、ぜひ募集要項もご覧ください。