【タイプ診断】非常勤医師に向いている人の特徴とは?フリーランスでも安定して働ける理由

現在の勤務形態や働き方に疑問を感じ、非常勤としての働き方に興味があるものの、自分に向いているか分からず悩んでいませんか。常勤医として病院やクリニックで過酷な勤務時間をこなし、当直やオンコールに追われる毎日を過ごしていると、心身ともに疲れてしまいますよね。今のキャリアを途絶えさせたくない一方で、生活の質も落としたくないと願う医師の方は少なくありません。

この記事では、非常勤(定期非常勤・スポット)医師に向いている人の具体的な特徴や、フリーランスでも安定して生活できる理由を解説します。

医師の非常勤勤務に向いている人の特徴5選

現在の医療機関では、多様な働き方を選択する医師が増加しています。どのような先生が非常勤の勤務形態に向いているのか、具体的な特徴を見ていきましょう。

プライベートの充実と仕事を両立させたい人

常勤の勤務医として働いていると、急な呼び出しや長時間の残業によって、私生活の予定が立てにくいといった経験はないでしょうか。一方で、非常勤の働き方は、勤務時間や曜日があらかじめ固定されるため、基本的に予定が立てやすいというメリットが生まれます。自分の希望に合わせて勤務日数や時間を自由に決められるため、趣味や旅行などの時間を確保しやすくなります。

従事する業務内容によっては、残業やオンコール対応がほぼない案件も豊富に存在します。仕事を終えた後の時間を完全に自分のものとして使えるため、プライベートを重視したい先生に向いていると言えます。

育児や介護と仕事を両立させたい人

ライフステージの変化によって、育児や介護に時間を割かなければならない時期を迎える先生もいらっしゃいます。

非常勤なら勤務スケジュールを柔軟に設定しやすいため、子どもの送り迎えや、家族の介護が必要な時間帯を避けて働くことが可能です。勤務日以外の曜日を自由に使えるため、あらかじめ分かっている学校行事や家庭のイベントに合わせてスケジュールを組むことが可能です。

スポット勤務であれば自身の予定がない日にだけ働くことも可能です。キャリアを中断させることなく、家庭の事情に合わせたペースで医療現場に関わり続けられる点が、非常勤という働き方の強みと言えます。

スキルアップや特定分野の業務を重視したい人

非常勤の求人は多種多様なものが出ているため、ご自身の専門性を活かして、特定の専門外来やオペのみを担当できる求人を探すことも可能です。

また、複数の医療機関を掛け持ちして働くことにより、短期間で幅広い症例や異なる治療方針を経験できる場合もあります。

掛け持ちが可能な理由は、非常勤医師が特定の組織に縛られず、複数のクリニックや病院と個別に契約を結べるためです。一つのご勤務先だけでは出会えない多様な患者さんへのアプローチを学び、医師としてのキャリアをより豊かなものにできるでしょう。

職場の人間関係によるストレスを減らしたい人

病院などの組織において、医局やスタッフ間における人間関係のトラブルに悩まされる先生は少なくありません。非常勤医師の場合、常勤と比べて職場のスタッフとも過度に深い関係を築く必要がなく、ビジネスライクな付き合いがしやすい環境が整っています。

業務が終われば速やかに退勤できるため、余計な気遣いやストレスを感じる場面を減らすことができるでしょう。職場の人間関係に疲れてしまい、診療業務そのものに集中したいと考える先生には適した選択肢と言えます。

自分のペースで効率よく収入を上げたい人

非常勤としての働き方は、効率的に給与や収入を増やしたいと考えている先生にも向いています。働く時間を自分で決められるため、日勤の空き時間や週末を利用して、時給や日給の高い案件を組み合わせることが可能です。

例えば、訪問診療や健診、夜間の当直といった「単発のスポット勤務」を日勤の空き時間や週末に組み合わせれば、より収入をアップさせられます。

常勤のように基本給や手当が固定されている環境とは異なり、ご自身の努力や稼働した時間がダイレクトに給与へ反映される仕組みが整っています。モチベーションを保ちながら、自分のペースで稼ぎたい先生におすすめの働き方と言えるでしょう。

非常勤と常勤では何が違う?

非常勤での勤務と、常勤での勤務を比較したとき、医療行為そのものに違いはありません。任される業務の範囲や付帯業務の有無に違いがあります。

働く日や時間の決め方が違う

常勤医師の場合、各医療機関の就業規則で定められた所定の勤務時間(原則として週32時間〜40時間などのフルタイム勤務)を満たす必要があり、さらに診療業務以外にも多くの付帯業務に従事することが一般的です。

これに対して非常勤医師の場合は、「外来のみ」「健診の問診のみ」「当直のみ」など、契約によって定めた特定の曜日や時間のみに限定して働きます。契約外の業務を命じられるケースは原則としてないため、時間の見通しが立ちやすいです。

任される業務内容が違う

常勤医師は多くの場合、主治医として患者さんの入院から退院までを包括的に管理し、病棟管理や夜間の急変対応なども任されることがあります。

一方で非常勤医師は、その日に割り当てられた外来診療や、特定の検査、手術の執刀などのスポット的な業務を担当することが中心です。長期的な病棟管理や組織の運営に関わる手続きを求められるケースは少なく、限られた時間内で患者さんの診療にあたります。

本当に非常勤の仕事だけで生活していける?

「非常勤」という単語の響きから、安定して生活していけるのか不安を抱く先生もいるかもしれません。しかし、実際のデータや求人市場の動向を見ると、非常勤のみのフリーランス医師として生計を立てているケースは一定数あります。

エムステージが実施した「医師の年収に関するアンケート」によると、非常勤のみ(フリーランス)で働く医師の56.3%が年収1,000万円以上と回答しており、さらに28.0%の医師が年収1,800万円以上を得ています。

また、「アルバイト(非常勤勤務)のご経験・エピソード等に関するアンケート」によると、回答者全体の14%から15.7%の医師が、非常勤のみを組み合わせて働くフリーランス医師として働いていることが明らかになりました。

近年、医師不足に悩む医療機関は多く、特に地方の病院や特定の診療科、あるいは訪問診療などの分野において、非常勤医師のニーズは常に高い状態と言えるでしょう。

求人サイトを確認しても、時給や日給などの待遇が良い好条件の募集は豊富に存在するため、案件が見つからない心配をする必要もありません。

非常勤勤務のデメリット

多くのメリットがある非常勤勤務ですが、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。これらのデメリットは事前にできる対策もあるので、合わせて確認しておきましょう。

社会保険料が自己負担になる

非常勤医師として働く場合、勤務日数や時間などの条件によっては、ご勤務先の健康保険や厚生年金などの社会保険に加入できないケースがあります。一定の基準を満たさない場合、社会保険料が全額自己負担となる国民健康保険や国民年金への加入が必要です。

社会保険料の負担を抑えるための有効な対策として、医師向けの職域保険である「医師国保(医師国民健康保険組合)」への加入が挙げられます。複数の医療機関を掛け持ちして働くフリーランス医師の多くが、この医師国保を活用しています。

手当や福利厚生が少ない

常勤医師であれば支給されることが多い住宅手当や退職金、昇給制度などですが、非常勤医師には原則として適用されません。

医師が自分でできるデメリットの解消法としては、提示されている日当直の手当や時給の単価そのものが高い案件を厳選して選ぶことが挙げられます。福利厚生の不足分を高時給の案件でカバーできるよう、求人の条件比較を念入りに行いましょう。

また、民間の医師向け福利厚生サービスを個人で利用するという方法も有効な選択肢となります。

雇用が不安定になりやすい

非常勤の契約は、医療機関の経営状況や医師数の充足度、医療法の改正や立入検査の要綱に伴う体制変更などによって、契約を更新しないリスクがあります。常勤に比べて解雇や雇い止めのハードルが低いため、案件終了によって、働き先が一時的になくなってしまうリスクは理解しておきましょう。

雇用の安定性を高めるためには、1つの勤務先だけに依存せず、複数の医療機関での定期非常勤や、単発のスポット勤務を組み合わせてリスクを分散させておくことが大切です。

また、医師専門の転職エージェントや紹介会社へ事前に登録しておき、万が一の際にも迅速に次の転職先や新しい案件を紹介してもらえる体制を整えておくことも重要になります。

非常勤の仕事を探したいなら求人サイトを活用しよう

非常勤としての働き方は、プライベートの充実や家庭との両立、効率的な収入アップなど、先生の希望に応じた柔軟な生活を実現できる優れた選択肢です。実際のデータを見ても半数以上のフリーランス医師が年収1,000万円以上を達成しており、安定して生活できる基盤が整っていると言えます。

社会保険や雇用の安定性といったデメリットはありますが、複数の医療機関を組み合わせたり、紹介会社を活用したりすることでリスクの軽減が可能です。もし興味があれば、まずは週1日の定期非常勤や、単発のスポット勤務など、できるところから少しずつ始めてみてください。