医師の転職で履歴書を準備しようとして、「医師の場合は何をどう書けばいいのか」と手が止まっていませんか。
職務経歴書との違いや、医籍登録番号・専門医資格・医局人事による異動といった医師ならではの項目をどう記載するか、迷う先生は少なくありません。
本記事では、そのまま使える医師向けの履歴書テンプレートと、項目別の書き方、採用担当者が見ているポイントまでを詳しく解説します。
<本記事のまとめ>
- 医師向けテンプレートをダウンロードし、記入例どおりに医師特有の項目を埋めれば手早く作成できる
- 医籍登録番号・専門医資格・医局人事による異動など、一般職にはない項目を正確に書くことが評価のカギ
- 記入欄はテンプレートの様式で変わるため、お使いのテンプレートに合わせて調整する
- 志望動機・自己PRは応募先ごとに作り分け、「経験・スキル・人柄」が具体的に伝わるようにする
医師向け履歴書テンプレートのダウンロード

本記事では、医師の転職でそのまま使える履歴書テンプレートをご用意します。記入例を見ながら入力するだけで、医師向けの履歴書を作成できます。
【テンプレートDL設置:医師向け履歴書テンプレート(ご提供のExcelを設置予定)】
パソコン作成向け:Excel(A3)
パソコン作成向け:Excel(A4)
手書き向け:PDF(A3)
手書き向け:PDF(A4)
厚生労働省の様式例は、公正な採用選考の観点から作られています。性別欄が任意記載で、通勤時間・扶養家族数・配偶者などの項目を設けていない点が特徴です。
記入する項目や欄の大きさは、ダウンロードしたテンプレートの様式によって変わります。以降の書き方を参考に、お使いのテンプレートに合わせて記入してください。
履歴書と職務経歴書の違いと、医師がどちらを提出するか

テンプレートを使う前に、履歴書と職務経歴書の役割の違いと、どちらを提出するかを整理しておきましょう。
ここで押さえる観点は、次の2つあります。
- 履歴書と職務経歴書の違い
- 常勤・非常勤・スポットで提出書類は変わる
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書は、学歴・職歴・資格などのプロフィールを、採用側が短時間で把握するための書類です。
一方の職務経歴書は、診療科・症例数・手技などの実績を具体的に伝え、「どの業務を任せられるか」を判断してもらう書類です。
履歴書は人物・基本情報、職務経歴書は実績、と役割を分けて作ると、両方が引き立つでしょう。
常勤・非常勤・スポットで提出書類は変わる
常勤の応募では、履歴書・職務経歴書の両方を提出するのが基本です。 経歴に加えて症例・実績まで詳しく見られるためで、本記事も常勤の転職を前提に解説します。
非常勤・スポットの応募では、履歴書(+医師免許証・保険医登録票・身分証明書の写し)の提出を求められるのが一般的で、職務経歴書は省略される場合もあります。
いずれの場合も、最終的には応募先の医療機関や紹介会社の指定に従って書類を準備してください。
医師の履歴書の書き方|項目別の記入ポイント

ここからは、テンプレートに沿って各項目の書き方を解説します。医師ならではの注意点を中心に押さえていきましょう。
前述のとおり、記入欄はテンプレートの様式によって変わります。お使いのテンプレートに該当する欄を、以下のポイントに沿って記入してください。
項目別の記入ポイントは、次の6つです。
- 日付・氏名・写真を整える
- 住所・連絡先を書く
- 学歴・職歴を書く
- 免許・資格を書く
- 志望動機・自己PRを書く
- 本人希望欄を書く
日付・氏名・写真を整える
日付は記入日ではなく、提出・郵送・持参する日を書きます。西暦・和暦はどちらでもかまいませんが、書類全体で必ず統一してください。
氏名は略字を使わず、戸籍登録の字体で正確に書きましょう。ふりがなは様式に合わせ、「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで記入します。
写真は3か月以内に撮影した証明写真(縦40mm×横30mm)を貼付し、スーツなどで清潔感を意識します。写真の裏に氏名を書いておくと安心です。
住所・連絡先を書く
住所は都道府県から書き、建物名・部屋番号も省略しません。
連絡先には、日中に連絡が取りやすい電話番号を書きます。固定電話がなければ、携帯電話のみでも問題ありません。
メールはフリーメールでもかまいませんが、現勤務先のメールアドレスは使わないでください。
学歴・職歴を書く
学歴は高校卒業から年代順に書き、学校名・病院名は正式名称で記載します。名称変更があれば、旧名のあとに新名称を補足しましょう。
職歴には、所属部署・雇用形態・異動・昇格も書きます。職歴の最後は、右寄せで「以上」とします。
医局人事による異動は、転職と誤解されないよう「(医局人事による異動)」と明記してください。 医師の履歴書ならではの大切な配慮です。
無職期間(ブランク)は必ずしも書く必要はありませんが、海外留学・研究歴は記載します。育休・産休は、期間と理由を簡潔に書くとよいでしょう。
免許・資格を書く
医師免許は「医師国家試験合格」とともに、第何回の試験か・医籍登録番号を必ず併記します。 医師の履歴書で特に重要な欄です。
認定医・専門医・指導医などの取得も、この欄に書きます。年収やポジションに関わるため、省略せずに必ず記載してください。
運転免許や語学資格など、その他の免許・資格も取得年月順に書きます。
志望動機・自己PRを書く
志望動機・自己PRは、採用担当者が特に注目する項目です。 「なぜこの医療機関か」を、応募先の特色と自分の経験・症例・専門性を結びつけて具体的に書きましょう。
応募先のホームページ、特に院長・理事長の挨拶ページで理念・診療方針・求める人物像を確認してから書くと、説得力が増します。
医療機関が求める医師像について、エムステージエージェントが常勤担当コンサルタントに行った調査では、「コミュニケーション力が高い」が最も多く挙がりました。専門性だけでなく、チーム医療への姿勢が伝わるように書くと効果的です。
Q:医療機関から求められる医師像として、特に当てはまることは?

出典:医療機関が求める医師像に関する常勤担当コンサルタント調査(Dr.転職なび・エムステージエージェント/2023年2月)
志望動機の書き方や目的別の例文は、以下の記事でも詳しく解説しています。
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本人希望欄を書く
特に希望がなければ、「貴院の規定に準じます。」と書きます。
勤務条件に希望がある場合は、理由を添えて記載しましょう。年収・当直回数などの条件交渉は、人間関係に影響しないよう、医師専門エージェント経由で伝えるのがおすすめです。
医師の履歴書を仕上げるときのポイント

記入を終えたら、提出前に仕上げの質を高めましょう。仕上げで差がつくポイントは、次の3つです。
- パソコンで作成し、データを保存する
- フォント・文字サイズ・年号を統一する
- 空欄を作らず、応募先ごとに作り分ける
パソコンで作成し、データを保存する
手書き・パソコンのどちらでもかまいませんが、多忙な医師にはパソコン作成が効率的で、採用担当者も読みやすくなります。手書きかパソコンかで選考結果が左右されることは、基本的にありません。
作成したデータは、どの医療機関にどの内容で提出したか分かるよう保存しておきます。応募先ごとに志望動機を差し替えれば、自分用テンプレートとして再利用できます。
フォント・文字サイズ・年号を統一する
フォントと文字サイズは統一し、明朝体・ゴシック体などの標準的なフォントを使います。
西暦・和暦は、履歴書・職務経歴書を通して統一してください。 ばらつきがあると、細部への注意力を疑われかねません。
空欄を作らず、応募先ごとに作り分ける
記入することがない欄は、空欄にせず「特になし」と書きます。
志望動機・自己PRは使い回さず、応募先ごとに内容を作り分けましょう。 基本情報は複製してかまいません。
採用担当者は医師の履歴書のどこを見ているか

最後に、書類選考を通過するために、採用担当者が履歴書のどこを見ているかを押さえましょう。
採用担当者が見ているのは、病院の知名度や規模ではなく、「どんな経験・実績を積み、どんなスキルを得てきたか」です。 診療科・術式・症例数・専門医資格・マネジメント経験などが具体的に伝わるかが鍵になります。
志望動機・自己PRからは、医療への姿勢やキャリアビジョン、人柄が読み取られます。応募先が求める人物像に照らして、「即戦力になれる」ことを具体的に示します。
エムステージエージェントが常勤担当コンサルタントに行った調査では、転職が「決まりにくい」と感じる医師の特徴として、「希望条件と相場のギャップを理解してくれない」が突出して多く挙がりました。本人希望欄や条件の伝え方は、相場を踏まえることが大切です。
Q:「転職が決まりにくい」と感じる医師の特徴は?

出典:転職が決まりにくい医師に関する常勤担当コンサルタント調査(Dr.転職なび・エムステージエージェント/2023年2月)
書き上げた履歴書は、第三者に添削してもらうと完成度が上がります。医師専門のエージェントなら、採用担当者の視点で無料のアドバイスを受けられます。
【まとめ】医師の履歴書はテンプレートを使い、医師ならではの項目を正確に書こう|書類で迷ったらエムステージエージェント
医師の履歴書は、本記事の医師向けテンプレートをダウンロードし、記入例を見ながら作成すると手早く仕上げられます。
医籍登録番号・専門医資格・医局人事による異動・海外留学など、一般職にはない項目を正確に書くことが、医師の履歴書では特に重要です。
記入欄はテンプレートの様式によって変わるため、お使いのテンプレートに合わせて調整します。志望動機・自己PRは応募先ごとに作り分け、採用担当者が見る「経験・スキル・人柄」が具体的に伝わるようにしましょう。
履歴書の書き方や、職務経歴書とのセット作成に迷ったら、書類添削や条件交渉に強い医師専門エージェントに相談するのが近道です。書類づくりで迷ったら、応募先に合わせたサポートを受けられるエムステージエージェントにご相談ください。